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グリーン・ゾーン (2010) France | USA | Spain | UK <Green Zone> [film reviews]

   最近ごぶさたしていた、浅草のスーパー銭湯へいってきました。自宅にヘルスメーターがなくて、こういう時にしか測れないんだけれど、おっかなびっくり乗ってみたら、思っていたよりも+++の数値に・・・凹みました(涙)まぁね、3月に食い倒れ九州旅行もあったし、GWも節操なく食べてたもんなぁ。摂食もつづかないし、前から気になってたジム通いをはじめてみようかな・・・。

   フセイン政権陥落後のイラク・バグダッド。米陸軍のミラー准尉と彼のチームは、開戦の原因となった大量破壊兵器を探す任務に就いていた。しかし、上からの情報に従って捜索を繰り返しても、一向に兵器がみつかる痕跡がない。情報源への疑いを深めたミラーは、同じ疑念を持つCIAのブラウンと共同し、ローカルから得た有益な情報を元に独自のリサーチをはじめる。

   社会派監督という呼び名が、すっかり板についた感のあるグリーングラス監督。マットを主役にすえたことから、ボーンとの近似性も気になったけれど、そんな不安は不要でした。数年前に誰もが耳にした「大量破壊兵器がない」という事実から、リサーチを重ねに重ね創作したドラマティックかつスリリングな脚本を生み、社会的問題とエンターテイメントを融合させた秀作です。

   イラクを舞台にした作品として、『ハート・ロッカー』と比較される機会も多いかと思います。今になって考えると、『ハート・ロッカー』を観ていて "イラク" を感じた瞬間ってどれほどあったかなと。扱ったテーマは "戦争" をモチーフにしていて、決して "イラク" じゃなければならない作品じゃありませんでした。今作は、常に "イラク" を感じ、 "イラク" ありきの作品だったんです。

   "大量破壊兵器" を理由に開戦したアメリカの背後に、国益のみを追求しようとする姿勢がストーリーに映り込み、アメリカをはじめとした各国の複雑な利権の波が、国政をうごかそうとします。イラク人が、「イラク人のための復興を!」と自らの魂とともに激白するシーンが、胸にずっしり圧し掛かります。改めて、彼らにとってイラクとは、揺るがない故郷なんだと感じました瞬間でした。

   『ハート・ロッカー』を残念に感じてしまった理由は前にも書きましたが、それに比べると今作はエンターテイメントらしい心地よさのある終焉を迎えます。手持ちカメラは時に観辛く、同監督の過去作品と比べると正統派すぎる作りとなったきらいもあるけれど(イーストウッドの『インビクタス』のよう)、この作品に込められた社会的メッセージがより多くの人に届くことを願っています。

green-zone-matt-damon-1.jpg
実は、Working Title 製作

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◇監督:ポール・グリーングラス 『ファージン・フライト』、『ブラディ・サンデー』
◇出演:マット・デイモン 『すべての美しい馬』、『コンフェッション』
     グレッグ・キニア 『ふたりにクギづけ』、『unknown アンノウン』
     ブレンダン・グリーソン 『ブレイブハート』、『プルートで朝食を』
     エイミー・ライアン 『その土曜日、7時58分』、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
     ハリド・アブダラ 『ユナイテッド93』、『君のためなら千回でも』

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コメント 7

きさ

結局、大量破壊兵器がなかったという事は観客は分かっている訳で、そこを演出で見せるのはさすがですね。
ただ、イラクがまだ内戦状態の今、アメリカ映画でこのテーマを映画にする事はどうなのかという疑問はありました。

グリーングラス監督とマット・デイモンのコンビのアクション演出はさすがです。
兵士役はほとんどが実際の軍人出身の人だとか。
この映画のバクダットはモロッコのオープンセットで撮影されたそうです。
実際のバクダットで撮影されたと言われても信じてしまうでしょう。
VFXも使っているんでしょうが、さすがにハリウッド映画はお金かかってます。

by きさ (2010-05-23 09:25) 

クリス

おはようございます。
アメリカにも、根本的にイラク開戦への疑問を持つ人々がいるということでは
ないでしょうか。監督は、イギリス人ですし。

私も、エンドロールをみていて、ロケーションがモロッコになっていて
とても驚きました。どうしたって、バクダッドにしかみえなくて(イメージですが)。
兵士もほんものを使ったところは、『ユナイテッド93』に通じる、監督の得意分野です。

nice!をありがとうございました。
by クリス (2010-05-23 10:35) 

きさ

イラク開戦への疑問はよくわかるのですが、実際にはCIAも大量破壊兵器はあると言っていましたし、現場には良心的なヒトがいた、という描き方でもあまり説得力がないなあ、とちょっと思ってしまいました。
モロッコのセットにはびっくりですね。
アメリカ映画のスケールはさすがです。
by きさ (2010-05-23 10:58) 

ジジョ

あれは全然モロッコとは思えなかったですね〜。
(わたしもイメージですがw)
特にグリーンゾーンの様子がとっても興味深かったです。
あんな風になってたなんて!

> "イラク" を感じた瞬間ってどれほどあったかな
たしかに☆
by ジジョ (2010-05-23 23:25) 

クリス

>きささん
私は、CIAのあの大柄のオトコの人のような存在がいてもおかしくないなと素直に感じられて、不思議に思いませんでしたね。彼らが、どれほどの正しいアクションを起こせたたかは、解らないけれど。
モロッコ、前から行ってみたかったけれど、今作のロケーションも巡ってみたいです。

>ジジョさん
ほんと、イメージ論ですが、あれがモロッコとは(イラクじゃないとは)・・・ですよね。
グリーンゾーンの、特にプールサイドにたむろう人々にあっけにとられました。
戦場となってる外のことは、まるでおかまいなしって感じでしたよね。
nice!をありがとうございました。
by クリス (2010-05-24 21:00) 

トチオ

こんばんは。
以前ニュースであの国はもうダメだと思った記憶があり。
本作のフレディの魂の叫びに救われそうになったのだが、その後の部族間の話し合いのダメさ加減にやっぱりあの国はダメだなと思ってしまった。西欧国家が利権の為に他国をどうこうと言うのはもちろんダメだが、それ以上に深い何かが見えてしまい、イラクよどこへ行くという印象です。
by トチオ (2010-05-26 23:24) 

クリス

こんばんは。
フレディには、心しびれました。
たしかに、部族間の誇りや主権といった争いもみえますよね。
民主主義の定着には、まだまだ時間がかかると思います。
彼ら自身が、それに気づかなければ・・・・・・。
きっと、庶民は理解しているんだろうけれど。

nice!をありがとうございました。
by クリス (2010-05-27 20:33) 

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