マカロニ (1985) Italy <Maccheroni> [film reviews]
脚本家としてデビューしたエットレ・スコーラ監督は、さすがにストーリー運びを熟知しています。旧知の仲の(はずだった)2人が出会い、1人は実業家として過去を忘れ、もう1人は家族を愛し、過去を最良の思い出として人生を築いていた。相いれない2人にみえたが、やがて実業家は汗水流して築いたキャリアを捨て、人生において真にたいせつなものを手に入れようとします。

昔、アメリカ兵としてイタリアに滞在していたアメリカ人実業家ロバート。久方ぶりにナポリに出張した彼は、アントニオの突然の訪問を受ける。昔の馴染みだという彼が思いだせない彼は、アントニオを冷たくあしらうが、少しずつ彼の妹と恋仲だったことを思い出す。妹が住む町を訪れると、町人がみな彼を英雄扱いする。それは、アントニオが書き続けた手紙に理由があった。
演じるは、ジャック・レモンとマルチェロという愛すべき二大スターです。ナポリにおける撮影時に、ジャックは(ハリウッドでなんと言われたのか知らないが)薬をカバンいっぱいに詰めてきた―とマルチェロは自伝の中で回想しています。けれど、ナポリがなんと愛すべき町かということを最後はジャックも気づいたと。笑いにあふれ、外国人に親切なばかりか、知的でさえあると。
熟知されたストーリー運びと、愛すべきナポリの街と人々の魅力に溢れた作品なのは、まちがいありません。ローマ旅行時には、1-2日とって訪れたい街でした(叶わなかったけれど)。名優2人の存在感も、揺るぎない。しかしなぜか、いくらストーリーが円熟味を増しても、ぐっとこらえたくなる感情が生まれませんでした。なぜかしら。デキすぎた作品だったのかも!? しれません。
マルチェロは、とても気のいい、そして夢想家な(典型的な!?)ナポリ人に扮しています。その姿は道化師のようでいて、人生において真に必要なものを悟り、なにより人々に愛されています。その姿は役柄を超えて、マルチェロ自身への人々の愛にも感じられました。あぁ、すっかりイタリア映画に魅了されてしまったようです。イタリアには、日本に通ずるメロドラマがありますね。

◇監督:エットレ・スコーラ 『ジェラシー』、『ル・バル』
◇出演:ジャック・レモン 『ミッシング』、『ザ・プレイヤー』
マルチェロ・マストロヤンニ 『スプレンドール』、『プレタポルテ』
ダリア・ニコロディ 『インフェルノ』、『シャドー』
イサ・ダリエリ 『流されて・・・』、『ニュー・シネマ・パラダイス』






こんばんは。
このマカロニを見ているかどうかは、正直分からないですが、
たまに、夜中に放映されているイタリア映画は、何となく
見始めても、最後まで見てしまうことが多いです。
メロドラマだから!?(笑)ではないですが、何となく入り込んで
しまう、魅力があるのかもしれないです^^
by perseus (2011-01-13 20:45)
こんばんは。
わたしは、NHK‐BSの放送をよく録画していますが、
たしかに民法の夜中の映画に、イタリア映画とかありますよね。
そういうなにげない作品が、心に残ったりってこともありました。
『シザーハンズ』とか。イタリアじゃないけれど^^;
nice!をありがとうございました。
by クリス (2011-01-17 22:53)