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人生、ここにあり! (2008) Italy <Si può fare> [film reviews]

   旅も終わり、6日振りに会社へいって現実に戻してくれるのは、前の席にいらっしゃる "困ったおばさん" です。学歴は東大→MITと優秀なんだけど、一緒にシゴトしようとすると「なにを」、「いつまでに」やるのかが解らず、どんな風に進めたいのか、完成形をどう考えてるのかもみえないから、こっちばかり考えることが多くてやっかいです。また、超無責任ときていて。はぁ…。

   1983年のミラノ。正義感あふれる労働組員ネッロは、異端すぎたために反発を招き、クビ同然となりあらたな組合に移る。そこには、廃止された精神病院を出てきた元患者たちが集まっており、ネッロの出現に彼らは戸惑う。しかし熱血漢ネッロは諦めず、目的もなく無気力に生きる彼らを、建築現場の「床張り」を請け負うことによって自ら稼せがせ、自立させようとするが…。
 
   イタリア的、人情ストーリー。この手の作品を作らせるとイタリアの右に出る国はなく、また、この手の作品に日本人は弱い。そんな風に思っています。笑いあり、涙あり、挫折して不格好になってもフラフラになりながら立ち上がる。そこには決してきれいごとばかりじゃなく、人間の泥臭いところや異性への強い欲求も含まれていて、生身の人間を感じさせるストーリーでした。
 
   今作のベースは、実際に80年代のイタリアにて実施された政策を基に作られています。急に精神病院を出ることになった患者たちが、人として、生きるために働き、またそのシゴトを充実させることによって、生きがいに変えていくという、人間のあるべき姿と道をみせてくれた気がしました。そこにある困難は一筋縄じゃいきませんが、彼らの表情には清々しさがありました。
 
si_puo_fare(2).jpg
◇監督:ジュリオ・マンフレドニア 『人生、ここにあり!』
◇出演:クラウディオ・ビシオ 『エーゲ海の天使』、『遥かなる帰郷』
     アニタ・カプリオーニ 『イタリア的、恋愛マニュアル』 
     ジュゼッペ・バッティスオン 『ベニスで恋して』、『愛と欲望 ミラノの霧の中で』 
     ジョルジョ・コランジェリ 『頭をあげて』、『イラクの煙』

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