蝉しぐれ (2005) Japan <Semishigure> [film reviews]
ヴェネチア展とクイーン展にいってきました。ヴェネチア展は、今読んでるヴェネチアの歴史ものの本と重ねてみることができ有意義だったけれど、人の多さに少々辟易。開催が終わりかけになっていったのが悪かったかな。クイーンは彼につきあっていった程度の気持ちだったけれど、こんなに日本とゆかりのあるバンドとは思ってなかったなぁ。フレディの突き抜ける歌声も、好きです。
江戸時代の東北の小藩。15歳の文四郎は下級武士の父助左衛門のもと、親友たちと剣術や学問に励む毎日。隣家に住む幼なじみのふくは、文四郎に淡い恋心を抱いていた。ある日、文四郎が尊敬する父が藩の世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれ、切腹を命じられる。それを境に罪人の子としての辛苦の日を暮らす文四郎だったが、ほどなくしてふくが江戸へ奉公に出てしまう。
母から、この作品のとあるシーンがとても好きだと、たびたび聴かされていました。久し振りにTSUTAYAに寄った際にそのことを思い出し、市川染五郎は好きな役者ということもあってレンタルしました。とあるシーンは、セリフも少なく、ジリジリと音がしそうな太陽の照り返しが、精神的にも耐えがたい重苦しさとなってスクリーンを占領しており、忘れ難いシーンになっていました。
東北の、普遍的な四季を鮮やかにみせる画も印象的でした。けれど、文四郎の苦辛な日々や文四郎とふくの互いの想いはどこか尻切れトンボになっていて、すべてを繋げて観ることができず。残念ながら、藤沢周平原作はもっといいんだろうなとぁ、原作に回帰したくなりました。山田監督の藤沢作品と比べてもかわいそうとは思うけれど。素材がよいだけにちょっと残念です。

◇監督:黒土 三男 『オルゴール』、『英二』
◇出演:市川 染五郎 『四月物語』、『今度の日曜日に』
木村 佳乃 『誰も守ってくれない』、『告白』
緒形 拳 『復讐するは我にあり』、『わるいやつら』
原田 美枝子 『愛を乞うひと』、『半落ち』




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