キラー・インサイド・ミー (2010) USA | Sweden | UK | Canada <The Killer Inside Me> [film reviews]
土日もあっという間に終わり…。うちの会社にはミッションなるものがあって、毎年、それぞれの成果や達成をみる指標(=ボーナスを決める) となっています。あと1カ月なのにちょっと大きなひとりPJが完結しておらず、せっぱ詰まって日曜日にとある街に実査にいきました。いき馴れた街だけど、じっくりみると知らなかったカフェがあったりと、くたくたになりつつも有意義でした。
50年代のテキサス。田舎町の保安官ルーは、誰からも好かれる純朴な青年。幼なじみの教師エイミーと結婚の約束をし、町の治安さながらの穏やかな日々を送っていた。ある日ルーは、住民からの苦情を受け、売春婦ジョイスのもとを訪れる。保安官と知るや口汚くののしり平手打ちを喰らわされたルーは、抑えがたい怒りに駆られ、ジョイスに激しい殴打を繰り返してしまう。
新橋にある、ロマンポルノの隣にある映画館にて鑑賞。ここは数回きていますが、あいかわらずお尻が痛い席です…。さて今作は、ウィンターボトムということもあって描写はインパクト重視かなと思っていたら、描写うんぬんというよりも、殴り殺すという行為そのものがインパクト大でした。しかも殴っているルー保安官は、温和な顔を崩さない。感情のほとばりしがないんですよね。
決定的な犯罪を犯してしまった後は、それを隠すために更に犯罪を重ねていく。純朴なルー保安官という評判が人々の判断を歪め、彼の罪は垂れ流し状態。不気味なのは、実際の犯行をみていると、ルーのなんの悪気もないという表情、自分のための最善の方法と信じて疑わない姿によって、そうなのかもしれない…と、社会のルールを逸脱した感情が芽生えることです。
ルー役のケイシー・アフレックは前から気にかけていて、2008年の総括時には"イチオシ" にあげています。彼のいいところは、内省的なキャラクターの繊細な表情や雰囲気を作ることがうまいこと。今作のルーもまた、本質的に秘めていた悪への欲求の高まりを、冷静さを保ちながら、抑えながらさらけ出すという、真逆に思えるルーの二方向性をよく表していたと思います。

◇監督:マイケル・ウィンターボトム 『GO NOW』、『パラダイス・キス』
◇出演:ケイシー・アフレック 『ジェシー・ジェームズの暗殺』、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
ケイト・ハドソン 『サハラに舞う羽根』、『10日間で男を上手にフル方法』
ジェシカ・アルバ 『シン・シティ』、『アイズ』
ビル・プルマン 『あなたが寝てる間に…』、『17歳の処方箋』






コメント 0