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アルバート・ノッブス (2011) UK | Ireland <Albert Nobbs> [film reviews]

   唐突ですが、全然予定もしていなかった上海へいくことになりました。上海は2年振りかなあ。前よりももっと、急速に開発が進んだエリアもありそうです。いく前に抑えておきたいのが上海映画。ロケ地巡りもしたいしね。『ラスト・コーション』は観ているから、『上海グランド』をはじめとした上海を舞台にした映画と、上海映画村にいきたいなあ。あと1カ月、ないけれど。頑張るぞ。

   19世紀のアイルランド。女性が結婚せずに自立するには、男性として生きなければならなかった時代。内気なアルバートは、秘密を隠し持っていた。貧しく孤独な暮らしから逃れるため、男性として生きてきた女性だったのだ。ある日、ハンサムなペンキ屋ヒューバートがアルバートが働くホテルにやってくる。彼に影響され、アルバートは幸せな家庭を築きたいと思うようになる。

   今作はグレン・クローズのために描かれ、グレン・クローズだからこそ成立した作品、と信じきれる程に、彼女の天晴れな演技がダイヤのようにキラキラ輝く作品でした。オスカーノミネーションも嬉しいけれど、できることなら彼女に獲ってほしいと心から願います。結局は地味な今作はおいてきぼりにされて、モンロー役だったミッシェルとかが奪っていきそうな気がしますが…。
 
   今作のグレン・クローズは、アイリッシュ英語をはなすことと男のフリをするという2つの難解なポイントに挑みました。どちらも訓練によっていくらかは馴れるのかもしれませんが、とにかくクローズがすごかったのは、男のフリをした女アルバートが、真の女に戻っていくシーンでみせた表情。真の解放感に溢れ、生と性を心の底から愉しんだあの瞬間に魅せた表情は、忘れがたい。
 
   作品全体を通してみると、アルバートの人生は哀しみに満ちた選択であり、決して恥じることない誠実な生き方だったことは立派だと思う反面、なにかこう、心にしこりを残さざるを得ない哀しみが存在するのも真実かと。けれど、彼女のような生き方があってこその現代だとも思うのです。アルバートの人生を深く胸に刻むため、女性としはもう1度、もう1度と観たくなる作品です。
 
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◇監督:ロドリゴ・ガルシア 『彼女を見ればわかること』、『愛する人』
◇出演:グレン・クローズ 『ガープの世界』、『白と黒のナイフ』
     ジャネット・マクティア 『嵐が丘』、『星の王子さまを探して』 
     ミア・ワシコウスカ 『アメリア 永遠の翼』、『ジェーン・エア』
     ブレンダン・グリーンソン 『遥かなる大地へ』、『コールド・マウンテン』

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